ART 2021.03.29

未来に鑑賞される今を生きる部族。岡本亮によるCALMAの展示が開催

EYESCREAM編集部
EYESCREAM編集部

CALMA by Ryo Okamoto「PEOPLE FROM THE EUTOPIA」が、4月2日からBギャラリーで開催される。

ロンドンで美術を学んだ後に、日本、アメリカ、オランダで作品を発表している岡本亮。2018年には、未来の部族の生活様式および表現行為をコンセプトとした“CALMA”を立ち上げ、博物学のアプローチを用い、バイク、立体、平面、インスタレーションなど、多様な手法を用いて制作を行なっている。 以下は“CALMA”についての岡本亮のコメント抜粋だ。

「CALMAとは未来の部族表現を現代におきかえたアートです。 博物館で鑑賞する部族とは、遠い異国の密林の民であったり、あるいは数千年前の人類の記録をいいます。しかし、今を生きる我々もまた未来の鑑賞対象であるはずです。今、この時代をどう生きたか?何を作り何に重きを置き何に問題定義して生きたのか?さまざまな事に思いをはせて作品を作っています。
衣 / 食 / 住 / 移動 / 信仰対象 / 音楽や、時には医療に及ぶかもしれません。 時と場所に合わせてそれぞれの<CALMA>のあるべき作品を表現しています。
現代では今を生きる部族のあるべき姿を作品展示し、未来では部族の資料としての博物館展示されるような世界観をめざしています。
重要視すべきは絵に描いた未来ではなく、地球環境という膨大な時間の中で生き抜いてきた生物や道具をアップデートし未来につなぎ飛躍させることだと信じている。まだまだ人が介入できていない宇宙が地球の中にあることを人間が軽視しているように感じます。人はまだ空中で生活はしていませんし、水中でも生活していません。新しい発想や物は混ぜることで産まれ、生物は混ざることで強くなります。人という特徴を最適化して生きられるような、そんな世界を感じるアートがつくれないかとカルマの世界観を部族という目線で構成しています 」
ー 岡本亮

INFORMATION

CALMA by Ryo Okamoto「PEOPLE FROM THE EUTOPIA」

会期:2021年4月2日(金) – 4月25日(日)
時間:11:00 – 19:00
会場:Bギャラリー(東京都新宿区新宿3-32-6 BEAMS JAPAN 5F)
会期中無休

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