ART 2023.01.28

新たな波の予感。日本橋兜町のニュースペースAAにて西雄大の展覧会、初日には音楽と物販のイベント「MoNoMaNiA」も同時開催

EYESCREAM編集部
EYESCREAM編集部

日本橋兜町の元金庫に新たに誕生した地下多目的スペースAA(アー/あー)において、国内外で活躍するペインター西雄大のエキシビジョン「WALL FOR ALL」が2月4日より開催される。

AAは、昨年12月にオープンした複合施設Keshiki(景色)の地下に広がるスペース。同施設は他にもレストラン、ワークショップ/ポップアップスペース、グリーンショップなどが入居しており、早くも各所で話題になっている場所だ。日本橋兜町といえば東京証券取引所のある金融の街として知られているが、最近になって若手のクリエイターたちが集う街になりつつあるのだから面白い。

そのAAのこけら落としとなるのが西雄大の「WALL FOR ALL」展。西の真骨頂である壁画を主とした展示となる。以下、リリースからの引用だ。

西が東京に出てきた大きな目的の1つに壁画があります。10年以上描き続けている美しく均等に描かれた太い曲線のスタイルは、どんなに大きな画面にも対応できるように開発されました。

(中略)

養生、レーザーでの墨出し、調色、マスキング、コマからコマへの移動、そしてあの美しいラインのペイントと限りなくムラのない塗り、完成までの行程に含まれるこれらの動作がぱっとみ簡単に見えるくらい流れるようにこなされます。

西の中にはそういった職人的な作業をこなす人格、日々の生活の中で生まれるアイディア(西をそれをぽくちんと呼びます)や西が愛する一コママンガさながらの皮肉をただただ楽しむ少年のような人格、そしてそれらを研ぎ澄ませて絵柄を生み出す創造者としての人格、そして出来上がったものを作品として人前に晒すか否かを判断する人格、西雄大という個人の中にいるさまざまな人格が絶妙なパーセンテージを持ってして1つの作品に集約され、落とし込まれる媒体によってその円グラフのパーセンテージは可変して、作品化されます。

西は過去最大の大きさの壁である横幅12メートル以上のAAの壁をたった3日で仕上げました。そこにはプロのアーティストになるべく東京に22歳で出てきた1人の青年の10年間が滲んでいます。自分の作風と向き合い続け、成長してきた1人のアーティストのストーリーの途中を是非覗きに来てください。

この壁画と合わせて、京都の印刷所サンエムカラーの製作によるUVプリントを使ったエディション作品を3点発表。また、初日4日と、前夜祭的な位置付けとなる3日には、AAの階上となるKeshiki 1階において音楽と物販のイベント「MoNoMaNiA」も同時開催される。こちらには京丹後を拠点とするセラミックアーティストDAISAK、デザイン、パターン、縫製をすべて1人で行うアパレルレーベルLOWANDERなどが参加するほか、DJもクレジットされている。

新たな街の新たなスペースの新たな胎動を、それぞれの嗅覚を頼りにしながらキャッチしにいくのがよさそうだ。

INFORMATION

WALL FOR ALL
BY YUDAI NISHI

会期:2023年2月4日(土) – 24日(金)
開廊:月〜金11:00 – 20:00 *会期中の土日にオープンするタイミングもあり
会場:AA(東京都中央区日本橋兜町6-5 兜町第6平和ビルB1)

https://instagram.com/yudainishi
https://www.instagram.com/aa_kabutocho
https://instagram.com/keshiki_kabutocho

PingPaling PRESENTS
MoNoMaNiA

日時:2023年2月3日(金)17:00 – 24:00、2月4日(土)12:00 – 20:00
出展:
[SHOP]

LOWANDER / マンモスビル(幸福STAND/HAPPYEND BEANDS) / なかおみちおのクージー屋(NEAD SPORTS) / imo.books. / アレキサンダージュリアン / DAISAK / 在音東京

ONC MRINO / LAUREA CANNABIDIOL

[MUSIC]
2月3日(金)
word of mouth / NOGAWA
 / NOTNAKAJIMA

2月4日(土)
kazusa(stonevibes) / kasapone(stonevibes) / steeezo
/ YOSHIHAARAA(Million Dollar Sounds) / SUNNOVA
/ 岡崎絶太郎(IQ3,MAMMOTH)

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