ART 2018.04.05

山谷佑介 初のセルフポートレート作品展「The doors」開催。京都のギャラリー山谷にて

EYESCREAM編集部
EYESCREAM編集部

写真家、山谷佑介の新作展が京都で4月14日より開催される。取り壊し前のビルや倉庫で行われる自主企画・ギャラリー山谷での展示は3年ぶりだ。
ギャラリー山谷とは、山谷佑介本人が企画する、作品のコンセプトにあった空間での展示を目的とした神出鬼没なギャラリーを指す。
この開催期間には、京都国際写真祭2018/KYOTOGRAPHIE https://www.kyotographie.jp が行われており、京都が写真に染まる1ヶ月となる。
「The doors」と題された今回は山谷佑介、初となるセルフポートレート作品を展示。これまでに「Tsugi no yoru e」や「ground」といった作品を発表しながら、様々な手法を用いて現代社会と個人の狭間を写し取り、前作「Into the Light」では東京郊外の深夜の住宅街を赤外線カメラで撮影しており、暗闇にたたずむ住宅の前でフラッシュを放ちシャッターを押すという撮影を通して、”見ること”と”見られること”、そして自らの”撮る”という行為を精神的・肉体的に強く意識させられたと山谷は語る。


そのような経験から、本作「The doors」は自らを被写体としており、自身が10代の頃から続けているドラムを使ったパフォーマンスによって制作されている。パフォーマンスには新たに考案されたカメラ装置が使用されており、山谷がドラムを叩くことによってドラムセットにつけられた振動センサーが反応してシャッターが切られるという仕組みだ。会期中に行われるパフォーマンスでは、ドラムを激しく長時間叩き続けることでトランス状態を誘発させ、意識と無意識が邂逅したポートレートが撮影され、同時にプリントアウトされた写真が会場を埋め尽くすとのこと。
暗闇の中、シャッターとともに発せられる暴力的なまでに強烈な無数のフラッシュの光は、真実と嘘が入り乱れる情報の中を生きる現代の私たちの眼差しであり、覆い隠された真実へのアプローチとなる。

INFORMATION

The doors

山谷佑介 Yusuke Yamatani
2018年 4月14日(土)〜5月13日(日)
会場:ギャラリー山谷
住所:京都市下京区朱雀宝蔵町75 伊藤土木ビル 2F
時間:13:00〜18:00
※初日・4月14日(土)は16:30からのパフォーマンスのみの開廊です
休場日:月・火・水・木 (金・土・日、開廊)

パフォーマンス/入場料 ¥1000
4月14日(土) 16:30〜
4月15日(日) 14:30〜, 16:00〜
5月4日(金) 14:00〜
5月5日(土) 14:00〜
5月13日(日) 17:30〜
※常設の展示は無料でご覧いただけますが、パフォーマンスのみ入場料1,000円を頂戴いたします

photophobia.y@gmail.com
http://www.yusukeyamatani.com

POPULAR