FASHION 2018.12.07

谷篤人 × Verdy – talk session – About “Zepanese Club” from EYESCREAM No.169 VERDY ISSUE

EYESCREAM編集部
EYESCREAM編集部
photography_Shimpei Hanawa text_Tetsutoku Morita Edit_Shu Nissen Ryo Tajima

本コンテンツは12月1日発売のEYESCREAM No.169 VERDY ISSUEに掲載されている谷篤人 × Verdy対談より。誌面ではお見せしきれなかった写真と合わせてお届けする。

Verdyと大阪のセレクトショップIMA:ZINE(イマジン)のディレクター谷篤人が手掛ける、Zepanese Club(ゼパニーズクラブ)。ブランド名に冠した「Ze」は、とある大学で生まれた造語でHeやSheのように性別を限定しないニュートラルな人称代名詞だそう。その言葉通り、既成概念を覆すボーダレスなアイテムをリリースし、ファッションシーンに新しい風を吹き込んでいる。Zepanese Clubの拠点IMA:ZINEで、Verdyと、ディレクションを担う谷篤人にクリエイションのアレコレを訊いた。

“一人できないことをやるのがZepanese Club”
-Verdy

ーお二人の出会いは?

谷篤人(以下/谷):2年半前、BEAMS T HARAJUKUで行われたANTI SOCIAL SOCIAL CLUBのポップアップでご挨拶したのが初めてですね。

Verdy(以下/V):大阪に住んでいた頃、谷さんのことは関西のファッション誌で見たことがあって、一方的にかっこいいなと思ってました。
谷:光栄です。(笑)

ー谷さんは関西のBEAMSで販売員、プレスを経て、当時はバイヤーとして東京で活動されていたんですよね。

V:直接会ったことはなかったんですが、インスタグラムでお互いフォローしていて。それで、ASSCのNeekが、ポップアップの前日、日本に着いたって連絡があって。BEAMSで準備があるから一緒に来るかって誘われてついて行った。そこで、谷さんを紹介されました。

:それから半年後に道玄坂のAbout Life Coffeeで個展をされたのがWasted Youthで。

V:ちゃんと作品を見てもらったのはあれが初めてでしたね。

:僕はちょうど、BEAMSを離れるかどうか考えていたタイミングだったんですよ。それでWasted Youthを見た瞬間、一気に引き込まれました。「無駄なんてない」って、直球でポジティブなメッセージに奮い立たされたんです。その後、改めてお食事をする機会があり、僕の想いを話したり、Verdy君の過去も色々お伺いして、自分も次のステップを頑張ろうって気持ちになりました。そして、一緒に表現して頂きたいってお願いしたんです。その時はブランド名もなかったんですが、快く引き受けてもらってすごく嬉しかったです。

V:僕も嬉しかったです。大阪でも何かやりたいと思ってたし。やるからにはちゃんと地元の人にも愛されることがしたい。地元だから軽い気持ちでやってるって見え方は嫌だったんです。けど谷さんとならできるんじゃないかなって。BEAMSを辞めて大阪に帰り、IMA:ZINEって新しいお店を拠点に始めるブランドだし、谷さんを通じて知りあった、IMA:ZINEの岩井さん、稲葉さん、豚座くんとも話して、彼らとだったら面白いことがやれるんじゃないかって。Zepanese Clubを含めて、Girls Don’t Cry、Wasted Youthも大阪でやるなら、IMA:ZINEが良いなと思いました。ただ売りたいだけならギャラリーを借りるって方法もありますが、そうじゃなくて、ちゃんとファッション好きだったり、僕が届かない人へ伝えられる。コラボレーションも、自分が知らないことを教えてもらえて、こうすれば面白いっていうのを客観的に見てくれる。そういうのを踏まえて一緒にやろうってことになりました。

“グラフィックを化学反応させるのが僕の仕事”
-谷篤人

ークリエイションはどのように進められているんですか?

:まず、自分がやりたいと思った企画、想いをVerdy君に伝えます。アーティストの背景やストーリーをしっかりお話した上で表現してもらう。そうして出来上がったグラフィックを2Dから3Dに、どう化学反応させるかが僕の仕事だと思っています。

ー平面から立体にするということですか?

:はい。あと企画にもよりますが、ぬくもりを大切にしています。クラフトマンがVerdy君のグラフィックをハンドで作った時に、温度がプラスされるような感覚も3Dだと思っています。今日見て頂いたCENTINELAや、AL’S ATTIRE、Jason takalaがそうですね。

ーVerdyさん的には他のプロジェクトと比べどのような違いがありますか?

V:なるべく自分の考えではなく、谷さんや稲葉さんが思ってることに、寄り添ったものを心がけています。コラボレーションに関しても彼らの経験や知識を信頼していて、自分でできないことを一緒にやるのがZepanese Clubだと思ってます。

ー出来上がったアイテムを見てご感想は?

V:今まで作ったことがない素材で、自分のグラフィックが形になるのを目にすると、初めてシルクスクリーンでTシャツを頼んで家に届いたときの気持ちを思い出しますね。

ー特に印象的なアイテムはありますか?

:全部良かったなって思います。でも、Jason takalaは、まさかやってもらえるなんて考えられなかったので。嬉しかったですね。

V:これが1番良かったみたいなのはあんまりないですね。というのも、工程を含め全てが刺激的だから。時間がどんどんなくなってきて、新しい依頼を受けられなかったりする中で、ずっと続いてるのは、僕のこれまでのプロジェクトと全く別で、こんな織り方があるんだとか、常に発見があって新鮮だからだと思います。

ー新鮮さという意味では、Verdyさんのファンにとっても、きっと同じで、Zepanese Clubを知ることで、ファッションの幅が広がったという人も多いんじゃないですか?

V:普段、僕みたいな感じでストリートしか着なくてブレザーとか分かんないけど、そろそろ欲しいなと思ってる人が、”Zepanese Clubがコラボレーションしてるんだったら”って理由で、興味を持ってくれたらいいなって思います。僕のグラフィックがその入り口になったら嬉しいですね。

:そういう若いお客様ももちろんですが、年配の方はトップで60代の方までいらっしゃるので、このグラフィックは誰が書いてるんですか?っていう逆のケースもあります。皆さん新しいスタイル、表現を求められているんですよね。でも今は情報が多すぎるから先入観が邪魔しちゃってる。だからこそ、しっかりとお客様とコミニケーションを取りながら、ストーリーを伝えるていくことで、表現をすることの喜びを分かち合いたいと思っています。そんな時間が何より楽しいんです。

ー今後は?

:この1年半、お客様がZepanese Clubっていったいどんなブランドなんだろうって考えた時、十人十色になるような企画をしてきました。2年目はZepanese Clubで伝えたいことと、Verdy君のグラフィックが、更なる化学反応を生む形で表現していきたいですね。


蛇は再生、ラスタカラーには道の意味がある「ZPC」のロゴをあしらったチームジャケット。Zepanese clubファーストシーズンのアイテム(私物)


Zepanese club×名越啓介。写真家、名越啓介とコラボレーション。コンゴ民主共和国のサプールをモデルに起用した。ロゴは国旗がモチーフ。Tシャツ¥6800、写真¥37000


Zepanese Club × J.PRESS × Lullaby 大阪のテーラー、ララバイが監修し、J.プレスが生産を担当。Zepanese Clubのエンブレムのロゴがストリート感を加える。ブレザー¥69000、ネクタイ¥16000。


Zepanese Club × crepuscule × BEAMS Tのトリプルコラボレーション。「洗練」をキーワードにZepanese Clubの世界観をニットで表現。キャップ¥8000、ハイネックトップ¥21000、パンツ¥19000


Zepanese Club × AL’S ATTIREのスタジアムジャケット。サンフランシスコのテーラーAl’s a tireがハンド刺繍でロゴを表現している。¥68000


Zepanese Club × CENTINELAの新作。アメリカ・ニューメキシコ州の村チマヨから世界に名を馳せる工房、CENTINELAとのコラボ。ラグベストとラグジャケットとラグ。価格未定


Zepanese Club×Jason takala ホピ族を代表するジュエリーアーティストJason takalaがVerdyのロゴに共感して生まれたインディアンジュエリー。バングル¥230000、リング¥120000

上記アイテムについて、下記の記事もチェックしていただきたい
Zepanese Club×J.PRESSSpecial Blazer “STREET SUIT”INTERVIEW WITH Atsuhito Tani

EYESCREAMでは以前もIMA:ZINEにフォーカスしている。そちらのコンテンツも合わせてどうぞ。
TRANSMISSION BLOCKーEYESCREAM的、今が在る場所ー Vol.01 IMA:ZINE

Zepanese Club

グラフィックアーティスト・Verdyと大阪中津のセレクトショップIMA:ZINEのバイヤー兼ディレクター谷篤人、ストアマネジャー稲葉冬樹によるブランド。2017年9月にスタート。SNSを中心に話題沸騰中で、リリースされるアイテムは即完売を繰り返している。

INFORMATION

IMA:ZINE

大阪市北区中津3-30-4
06-7506-9378
12:00-21:00
instagram @imazine_osk
http://imazine.osaka

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