INFORMATION
VIRGIL NORMAL
@virgilnormal
www.virgilnormal.com
4157 Normal Ave, Los Angeles, CA
Tel. 323-741-8489
洋服屋、セレクトショップ、お店は世界中にたくさんあるが、今ではネットやSNSから幾らでも物が買える。だから、せっかく足を運ぶなら、そこじゃなくちゃいけない理由がある場所に行きたい。物だけじゃなくてスペースとしてカルチャーを感じられる場所、文化の発信地に遊びに行きたい。そんなところ=TRANSMISSION BLOCK、今回は日本を飛び出てLA編。もう、みんな知っているかもしれないけど、VIRGIL NORMALをおさらい的にご紹介。
服好き、音楽好きに聞くと「LAに行くなら絶対に行った方がいいよ」と必ずオススメされるショップがVIRGIL NORMALだ。シルバーレイクの片隅、住宅街の中にポツンとあるショップで、フェアファックスのようなショッピング街というわけではないので、VIRGIL NORMAL目的でないと来ることが少ない場所だと思う。まずLAの中でのシルバーレイクという場所は、ここ4、5年で再注目されたクリエイティブな、お洒落地区。有名なのはインテリジェンシア・コーヒーだろう。サードウェーブコーヒーのムーブメント発祥の土地的なカフェで、ここを起点に古着屋やレコードショップ、美味いレストラン、メキシカンが味わえるフードスタンド、もちろんアパレルショップもある。流れる空気はユッタリ、いかにもLAという感じ。そんな場所にデザイナーやスケーターなど様々なクリエイターが移り住み、今では洗練された雰囲気がある街だ。
国内において、VIRGIL NORMALの名前が広まったのは2015年頃、USスモールブランドがファッション的なトレンドになった時期だ。中でもVIRGIL NORMALは、そのロゴを手掛けているのが、LAのレジェンドグラフィッカーであったり、本物による本物のお店、というイメージがあった。その頃からセレクトショップだったが、陳列されているものは、ヴィンテージウエアが多く、どちらかというとスタイリストの作業部屋みたいな感じ。ショップオリジナルと言えばロゴを配したTシャツぐらいのものだったと思う。そのTシャツも人気であったし、様々な気鋭ブランドとコラボレーションしているので、いつのまにやらLAのサブカルチャー発信地みたいに扱われるようになっている。
さて、今のVIRGIL NORMALはどうなっているかと言うと、ショップオーナーであるチャーリーを模した看板は5年以上前から健在。サーフショップみたいなノリなのもLAっぽくて良い感じ。道に面しているガラスには、かつてVerdyがライブペイントしたイラストが今でも残っている。Verdyが、この壁をドローイングしたのは2017年4月20日のこと。
店内には手描き調のポスターやバイク、ネオンサインなんか吊り下げられていて、おもちゃ箱みたいな雰囲気。アメリカ風のガチャガチャ? みたいなものもあって、ステッカーが出てくるんだって。
VIRGIL NORMALのオリジナルグッズはコラボものを含めると、実に多くのプロダクトがリリースされているが、そうしたアーカイブが、今も販売されている。もちろん、定番のショップTシャツも多数あり。ざざっと積まれているだけの感じがメキシコのショップみたい。セレクトとしてはCarhartt WIPやBrain Deadなどの新作もある。国内でも馴染みの深いブランドだ。
さて、VIRGIL NORMALが、こんなにもファッションシーンに人気なのは、この人の影響も大きい。オーナー兼デザイナーのチャーリー、すごく背が高くて、ゆっくりと優しく話してくれる人だ。独特の空気を持っている人で、とてもお茶目。だけども、LAのファッションシーンにおける重要人物。この日、着ていたTシャツはBIG LOVE RECORDSのもの、というのも我々としては嬉しい点。あえて聞かなかったが、東京を気に入ってくれているのだろう。
この日は、夕方から行われるパーティの準備でコラボスウェットとパーカを並べていた。にしても、背中のFAMILY BUSINESSの文字がめちゃくちゃ似合っているなぁ。
ショップの隣にはガレージのようなスペースがあるが、ここでは無地のTシャツやスウェットにVIRGIL NORMALのロゴやデザインを自分が好きなところにカスタムできる工房的なスペースがある。自分だけの一着が作れるのって、やっぱり最高なことだ。スタッフのお姉さんの良い笑顔もいただきました。
夕暮れ。何色って言えばいいんでしょうな。誰そ彼時、ってヤツですな。
さて、チャーリーがフリービアを用意している……と思ったら続々と人が集まってきた。そう、この日は大体的に宣伝されていたわけではないのだが、通称、CWW、Chances With Wolvesというラジオクルー、クリエイティブ集団によるDJが行われたのだ。先ほど並べていたのはCWWとVIRGIL NORMALとのコラボスウェットとパーカだったというわけ。
こりゃ、カッコいい……と思い、迷わずパーカを購入致しました!
徹底的にアナログな手法でプログラムを構成するCWW、そのサウンドはHPからもチェックできるので是非に。
Chances With Wolves
http://www.chanceswithwolves.com/
https://soundcloud.com/chanceswithwolves
@chanceswithwolves
この模様を記録するチャーリーが手にしている機材も実にアナログ。それ、どこの何!??(笑)。こういう風に、思いもよらないパーティがいきなり行われたりするからVIRGIL NORMALって素敵なのだ。ホームパーティのような空間で、最高のリラックスした時間をビールと共に味わえた。
ちなみに、EYESCREAMで連載SKATE AND STUFFを担当しているフォトグラファー、廣永竜太も、たまにVIRGIL NORMALで仕事をしたりと深い関わりを持つ。
SKATE AND STUFF -from LA STREET-Photography & Report by Ryuta Hironaga
こちらの連載もご覧くださいませ。
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www.virgilnormal.com
4157 Normal Ave, Los Angeles, CA
Tel. 323-741-8489