CULTURE 2020.04.20

[PORTRAITS of SKATEBOARDING]
015. Jack Greer(IGGY NYC)

Photography-Koki Sato, Interview / Translation / Coordination-Mimi Tamaoki, Edit-Ryo Tajima(DMRT)
EYESCREAM編集部
EYESCREAM編集部

来る東京オリンピックからスケートボードが正式競技に決定している今、改めてストリートにおけるスケートカルチャーがどんな姿をしていたのかを振り返りたい。本特集ではスケーターだけではなくスケートカルチャーに関係するクリエイターも含め、OGからユース、シーンの中核にいる人物まで、NYを中心として総勢24組を取材した。

EYESCREAM WEBでは、2020年2月1日に発売されたスケート特集号「PORTRAITS of SKATEBOARDING in 2020」より、特別にその一部をお伝えする。

PORTRAITS.015 / Jack Greer(IGGY NYC)
「今もスケートを通して人間とは何かを学んでいる」

IGGY。スケートブランドと言うにはあまりにもアーティスティックで、その魅力に引き込まれた人も多いだろう。ジャックはLQQK STUDIOや8ballzinesともコラボするNYストリートのアーティストだ。ストリートアートの視点から見るNYスケートシーン。

-ジャックが過去から現在まで見てきたNYのスケートシーンについて教えてください。

僕はLA出身でNYに来たのはアートスクールに行くためだったんだ。NYという街で自分自身をチャレンジしたかったのもあるかな。それが2005年。当時スケートシーンは入りにくかったね。僕はアレックス・オルソンとLA時代からの友人なんだ。LAのスケートショップLottiesのオーナーのマイクを通して出会ってね。NYに遊びに来たアレックスと一緒にスケートすることになって。そこで、アレックスが「歩道をプッシュしないで。ここではそれができないんだ。車道を滑るんだよ」と教えてくれたのが印象的で今でも覚えてる。初めて滑ったNYはユニオンスクエアで、毎晩1人でフラットトリックの練習していた。デカいドラム缶をオーリーで飛び越えることができてから、色んなヤツとスケートをしたけど、当時は、ナイスな人もそうじゃない人もいたかな。犬の群れのリーダーのことをパックリーダーっていうんだけど、まさにそのパックメンタリティ持ってるヤツらが多かった。一時、NYのシーンに刺激を感じなくなったこともあったんだ。それが2014年。サイラス・ベネットやエイダン・マッケイなど、次世代のユースが活躍してきてから、またシーンに活気が溢れて、スケートの新たなルネサンス期に入った。僕にとっては、この時代のNYシーンには思い出がたくさんある。トンプキンスのブックも作ったしね。今だったらHomies Networkのように、まだ10代くらいのキッズがシーンに出てきている。フレッシュなエネルギーを感じているところさ。

-改めて、スケートとの出会いについて教えてください。

幼少時代に友達のマイキーと一緒に始めたんだ。お互いボードを買ってもらったんだけど、スケートボードの遊び方なんてわかってなかったし、無論、スケートとストリートの関係なんかまったく知らなかった。最初にマイキーとスケートの遊びを思いついたのが自宅の車庫から裏庭の芝生までのプッシュ、そしてボードを芝生めがけて思いっきりキックして、どっちのボードが遠くに飛ぶか競ったりしてた。それからティーンエイジャーになってスケートをやる仲間に出会い、みんなでウエストロサンゼルスにあるスケートショップ、Hot Rodでハングアウトするようになったんだ。

スケートボードの魅力は何だと思いますか?

人間とは何か、ということをスケートを通して学んでいる。

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001. Ari Marcopoulos
002. Steve Rodriguez
003. Adam Zhu
004. Akira Mowat
005. Shredmaster Keith
006. Shawn Powers
007. Peter Sutherland
008. Beatrice Domond
009. Johnny Wilson
010. Caleb Barnett
011. Kader Sylla
012. James Rewolinski
013. CHRYSTIE NYC(Pep Kim, Aaron Herrington, Moose)

インタビュー本編はEYESCREAM No.174 “PORTRAITS of SKATEBOARDING in 2020″の誌面からどうぞ!

INFORMATION

EYESCREAM No.174

2月1日(土)発売
PORTRAITS of SKATEBOARDING in 2020
-スケートカルチャーの未来へ送る言葉-

出演者:Ari Marcopoulos, Steve Rodriguez, Adam Zhu, Akira Mowatt, Shredmaster Keith, Shawn Powers, Peter Sutherland, Beatrice Domond, Johnny Wilson, Caleb Barnett, Kader Sylla, James Rewolinski(Labor Skateboard Shop), Chrystie NYC, Duron Simons(Gang Corp), Jack Greer(IGGY NYC), Homies Network, Alex Corporan, Canal New York, Wasted Youth SKATEBOARD, Daiki Hoshino, Kento Yoshioka

Back Cover:HUF SPRING 2020 COLLECTION

お取り扱いは全国の書店、大型CDストア、Amazon等にて



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