CULTURE 2020.04.18

[PORTRAITS of SKATEBOARDING]
013. CHRYSTIE NYC(Pep Kim, Aaron Herrington, Moose)

Photography-Koki Sato, Interview / Translation / Coordination-Mimi Tamaoki, Edit-Ryo Tajima(DMRT)
EYESCREAM編集部
EYESCREAM編集部

来る東京オリンピックからスケートボードが正式競技に決定している今、改めてストリートにおけるスケートカルチャーがどんな姿をしていたのかを振り返りたい。本特集ではスケーターだけではなくスケートカルチャーに関係するクリエイターも含め、OGからユース、シーンの中核にいる人物まで、NYを中心として総勢24組を取材した。

EYESCREAM WEBでは、2020年2月1日に発売されたスケート特集号「PORTRAITS of SKATEBOARDING in 2020」より、特別にその一部をお伝えする。

PORTRAITS.013 / CHRYSTIE NYC(Pep Kim, Aaron Herrington, Moose)
「ルールがなくて好きなように楽しめるのがスケートの魅力だろ?」

CHRYSTIE NYCはPOLARのライダー、アーロン・ヘリントンとフォトグラファーのペップ・キムが2016年に立ち上げたブランド。シンプルだがストリートスケート然としたグラフィックで人気を博している。昨年からビデオも公開。より一層活躍が期待されているユースクルーだ。

-NYに来てから見てきたスケートシーンのことを教えてくれる?

Aaron:オレゴンからNYに移ってきて10年目なんだけど、変化したことと言えばスケーターの数が10倍くらいに増えたこと。スケーター人口が異常に増加したね。スケートショップも、AutumnやReciprocalがクローズしてLaborがオープンしたり。昔からあるKCDCも移転したり。

Pep:オレもソウルからNYに移ってちょうど10年目。写真のスクールに行って、当時はファッションフォトグラフィーでやっていきたかった。当時、撮影をしてはいたけど明確なテーマがなくて迷ったりもしていたんだ。そのときもパッションがあったスケートをテーマにひたすら友達と撮影していた。NYはストリートスケートの街。撮影はレンズを通してリアルなライフスタイルを映し出すことができるから魅力があるね。振り返って考えると2010年のスケートシーンはLAが盛んだったと思う。オレがNYストリートを違う目線で見るようになったのは、ジェイク・ジョンソンのムービー『Mind Field』がキッカケ。90年代中期はSupremeが中心にスケートカルチャーが動いてたけど、この映像で今までと違うNYストリートスケーティングを紹介したんじゃないかな。そこから若い世代が次々とシーンで頭角を現すようになり、NYへ移住するスケーターの数も増えていった。オレの場合はタイミング的に完璧で第2のキャリアとしてスケートフォトグラフィーを始めたんだ。

Aaron:ブランドをスタートさせたのはPepと出会ってから2年後くらいかな。オレがコンバースのワールドツアーでアジアに行くことがあって、ちょうどタイミングよくPepがソウルにいたから街を案内してもらったり、撮影したり。カーハートのソウルへのトリップでも同じようにアテンドしてくれて、強い絆が生まれていったんだ。そのソウル滞在中に自然とブランド立ち上げの話をしてね」

Pep:そうだね。まずはソックスブランドからスタート。2シーズン目から売上が伸びてブランドの可能性も見えてきたから、アパレルラインの展開することになり自然と形になっていったんだ。お互いにサイドプロジェクトとしてスタートしたブランドだし、今でもそのことでストレスはそんなに感じないね」

-2人にとってスケートボードの魅力は?

Pep:何より楽しいし、自分の好きなように好きな時ときにできること。ルールがないしね。

Aaron:一応のチームはあるけど個人重視のスポーツだってところかな。あとはPepと同様にルールがないところ。

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インタビュー本編はEYESCREAM No.174 “PORTRAITS of SKATEBOARDING in 2020″の誌面からどうぞ!

INFORMATION

EYESCREAM No.174

2月1日(土)発売
PORTRAITS of SKATEBOARDING in 2020
-スケートカルチャーの未来へ送る言葉-

出演者:Ari Marcopoulos, Steve Rodriguez, Adam Zhu, Akira Mowatt, Shredmaster Keith, Shawn Powers, Peter Sutherland, Beatrice Domond, Johnny Wilson, Caleb Barnett, Kader Sylla, James Rewolinski(Labor Skateboard Shop), Chrystie NYC, Duron Simons(Gang Corp), Jack Greer(IGGY NYC), Homies Network, Alex Corporan, Canal New York, Wasted Youth SKATEBOARD, Daiki Hoshino, Kento Yoshioka

Back Cover:HUF SPRING 2020 COLLECTION

お取り扱いは全国の書店、大型CDストア、Amazon等にて



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